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ACL第4戦 水原三星戦 生観戦記・雑感 [soccer]

鹿島1-1水原

この試合は関東圏で震災後初の公式戦。かつ、鹿島スタジアムが震災により甚大な被害を受けた(ANTLERS Reportを見たけど、凄まじい被害;)為、国立競技場で開催。名目上は鹿島のホーム扱い。まあ、鹿島スタジアムと国立競技場じゃ、かなり距離あるけどね。

でも、オイラにとっては都内でやってくれる公式戦という、またとないチャンスだったので、午後の仕事を無理矢理休んで、生観戦に行って来ましたw

メインスタンド・ホーム側で観戦したんだけど、ピッチの後ろ?って言うのか、長方形の対角線の延長戦上みたいな所が座席だったので、片方のサイドしか良く見えなかった。かつ、反対サイドだと遠すぎて遠近感が良くつかめない。一応場内ビジョンに投影はあったけど、そこまで頻繁にリプレイしてなかったから、正直生で見ている間は「ジャッジがおかしいんじゃないか?」とか憤ってたw

でも、後で録画放送された物を見直した結果、そこまで酷いジャッジでもなかった気がした。
「微妙なジャッジ」もあったけど、まあ、妥当と言えば妥当か。仕方無いかな、と。

で、以下の感想は、生観戦(比較的頭に血が昇った状態)+録画放送観戦(ある程度冷静)で感じた事を時間を置いてからまとめてます。


鹿島のフォーメーションはいつもの通り4-2-2-2。スタメンは曽ケ端、アレックス、中田、岩政、新井場、小笠原、青木、フェリペ、野沢、興梠、田代。
前回のシドニーFC戦からカルロンが負傷で外れ、代わりに田代が先発。で、ベンチメンバーを見ると、伊野波が戻ったのは良いとして、大迫も筋肉の違和感でベンチ外。なので、ベンチにFWが居ないという。

試合は前半から一貫して鹿島ペースで推移する。
水原は引き分けでも首位をキープできる為か、それとも元々カウンター主体のチームなのか不明だが、4-2-3-1の布陣で、1トップ以外かなり引いて、4-5のブロックでしっかりと守ってた。
前線のプレスのハーフウェーライン位までで、それより先の鹿島陣内には積極的にプレスに来なかった。1トップの選手も特攻プレスするでもなく、緩やかにコースを切る感じ。

従って、DFライン、ボランチラインでゆっくりとボールを回せる鹿島。
そのリズムの中で、シドニーFC戦の様に鋭い縦パスが何本か入れば良いんだけど、水原がガッチリ引いている為、そこまでスペースが無い。仕方無いので前半は何本かロングボールを入れる形で打開しようとしてたっぽい。サイドチェンジも何度かチャレンジしてた。
ただ、ゴール前で5人程の選手を固めてガッチリ守ってる為、水原のゴールを脅かすシーンは2回程だったか。
現地で見ていて&放送で見直して思ったが、やはりミドルシュートが極端に少ない。
どうしてもペナ付近まで行かないとシュート打ちたくない様だった。

対する水原は鹿島のミスや中盤より後ろでのプレスでボールを奪ってから速いカウンターで鹿島ゴールに迫り、長めの位置からでもバンバン打ってた。対照的。
まあ、水原の方も攻め手が足りないのか、連携が悪いのか、鹿島のゴールを脅かす様なシーンは殆ど無かった。

で、前半は0-0で終了。
ペースを握って、自分達でポゼッションしながらゴールできなかった、と言ういつもの嫌な流れ。

しかもハーフタイムに突然、空がどんより曇り出して、やたら強風が吹き出した。
予想18℃とかだったので、シャツに薄手のジャケットで出かけたのだが、凍える位寒かったw
さらに悪い事に後半、鹿島は風下になる。逆風の中、攻めなければ行けない。
前半がほぼ無風だった事を考えると、ピッチの選択できたのなら逆が良かったんじゃないかなぁ、と思ってみたり。

後半開始と同時に珍しく動く鹿島。
フェリペに替えて遠藤。後で分かったが、フェリペは怪我?負傷?らしい。
まあ、相変わらず前半からガツガツ削られてたので仕方無いかもしらん。

遠藤君は期待している選手だし、ちょっとワクワクしながら見ていたが、まだまだコンディション的に充分でないのか、イージーなミスが何回か。特にゴール前で「そこで止められれば」「そこでうまく抜ければ」ってシーンでトラップが流れたり、敵にカットされたり、ちょっと残念だったかなぁ。まあ、動き回っては居たけど、相手が引いていた事もあって、あまり目立った活躍はできず。

で、後半2分過ぎ。
水原の選手がゴール前に迫り、その遠藤と激突。傍目には水原の選手が突進して来た様に見えたから、そこでファールかな、と思ったが流して、その後カバーに来た水原の選手にボールが渡った所をアレックスがファールで止めてしまって、ペナすぐ外の嫌な位置でFKを与えてしまう。

これを水原のヨム・ギフン選手が見事な左足シュートでゴールし、水原先制。

生で見てた時は、反対サイドの出来事なので、入ったかどうかも良く分からなかったw
ボールが壁を超えたのは見えたけど、その後、外に出たのか入ったのか全く不明。
ん~??とか思ってたら、場内にゴールの音響が流れ、失点した事を知る。

録画放送見直したら、かなり近い位置からのFKにも関わらず、ニアサイドを全くと言って良い程ケアしてない曽ケ端にビックリw
駆け引きなのか、絶対ニアに蹴られない自信があったのか分からないが、いくらなんでもあの距離のFKで、あれだけファー寄りに立つのはポジションミスじゃないのかなぁ、と。もうちょっとニア寄りに立ってもファーはケアできたでしょ。>曽ケ端
結局1歩も動けず決められてしまうという。その後、苦笑いする曽ケ端。何が苦笑いの原因だろうね。ポジションミスったなぁ、って所か。
確かにキックが見事だったけど、あそこまで試合を支配しまくってたので、実に勿体無い失点。しかも後半始まって直ぐ、と言う最悪のタイミング。
この辺の悪癖は昨シーズンから直ってない気がするので、何とかならないかなぁ。見ていて切ないよ;

場内の雰囲気も「あ~あ」って感じだった。
ただ、流石にサポーター席は、再燃焼して、一層の応援してたけども。

で、ビックリしたのはその後、直ぐに同点に追いついた事。

同点になる直前に、裏へのボールへ田代が突進してキーパーと激突する惜しいシーンもあったし、失点しても流れ自体は変わらず鹿島ペースだったから、得点できるか!って注視してた。

そんな後半8分、右サイドで遠藤か?が倒されて今度は鹿島のFK。
それを野沢がファーサイドへ送る。
生で見てたのが、丁度そちらサイドのコーナーポスト延長線上だったので、ボールの起動はラインを割るかに見えた。ちょっと長いなぁ、と思ったが、そこへ遠藤が脚を出してマイナスに戻す。敵選手に当って田代の前へ。田代が丁寧にシュートして同点に追いつく。

ただこれで田代の負傷が悪化したのか、堪えられなくなったのか、後半14分に田代は本山と交代。
後ろの席に居た煩い解説兄ちゃんが「高さがなくなっちゃうから田代下げたらダメだろ」とか言ってたけど、本山ファンのオイラとしては、正直ワクテカしてましたw

で、このまま逆転だ、と密かに意気込んで観戦。直後、スルーにDFと競りながら抜け出した興梠が、うまくコースを突いてゴール、も、ファール、と。で、興梠にイエロー。
現場ではオフサイド後にシュートしちゃったからかな、と思ったが、DFを引っ張ってたので、そのファールでイエローになったっぽい気がする。

観戦してた周りでは「笛聞こえてなかったんだよ」とかの声が多数あったが、多分オフサイド後にプレイを続けてイエローもらったんじゃなくて、DFを引っ張ったからイエローだったんじゃないかな。違うかなw
まあ、どっちにしろファール判定の笛が鳴ったにも関わらずシュートしたって事でイエローの可能性もあるね。

期待した本山だけど、この日は水原が積極的に出て来ないので、スペースがあまり無くて、四苦八苦していた印象。2回程、致命的なパスミスして危険なシーンを招いて居たし、ちょっとこの日は良くなかった。いつもだと興梠の後ろの中途半端な位置をフラフラ移動して、相手を困らせるんだけど、今回はその辺にスペースが無くて、ほぼ興梠と並んだ位置にいた。で、田代が先発した影響なのか、鹿島の後ろの選手も結構ハイボールを放り込んだりするもんだから、さらに可哀想だった。ハイボールを本山や興梠に競らせるのは間違ってる気がしないでもないw
まあ、万一相手DFが処理をミスった場合、そこを拾えばチャンスになるから、全くダメって事も無いんだろうけども。

後半34分には新井場に変わって増田投入。
誰が右サイドに入るのか、と見ていたが、一応増田が右サイドに最初は入ったが、その後は青木が下がり目で3バックっぽい感じだった。
要するに「攻めて勝ちきれ」ってメッセージだろう。

増田が入った辺りから、野沢がボランチのラインに下がって、小笠原がトップ下の位置に上がってた。意図的にやったのか、流れの中でそうなったのか不明だが、野沢がボランチの位置ってのがちょっと違和感あった。まあ、その形で決定機を量産できれば良かったんだろうけど、そこまで効果は見えなかった。

で、1-1のまま試合終了。

これで水原とはアウェイでもホームでも1-1なので、成績上は全くのイーブン。彼我の順位決定は他試合での得失点差によるものとなる。
水原が+4、鹿島が+3なので現状では水原が1位、鹿島が2位。水原はホームで上海に4-0で勝っていて、その分がそのまま+4になってる。
鹿島は上海とはアウェイで0-0。5/3にホーム(国立)で再戦するので、そこでの大量得点が望まれるね。頑張って欲しい。
都合がつけば、また国立行くかもしれないw

ていうか、ACLって普段からMSゾーン3,500円なの?何か安くない?
JのレギュラーシーズンだとMSゾーン4,500円だしね。平日だからかな。

まあ、今回の観客は4,600人程度だったし、空席も目立ったので(そもそもバックスタンドに人は入れてなかったしw)都合が付く人は是非応援に行ってあげてください。


【個人的な総括】

・小笠原が復調
この日は小笠原のパス捌きが秀逸だった。特に中・長距離のパスが物凄く良い所に行って、何度かチャンスを作ってた。中盤で厳しく来られてボールを失うシーンも何度かあったけど、逆に激しいプレイでボールを奪取するシーンもあった。
現地で見ていて、あ、あそこ空いてるな、見えてるかなぁ、とオイラが思うのと同じ位のタイミングでパスが出てた。こっちは高い位置から俯瞰で見てるから気付くけど、ピッチにいてあのタイミングで、あの位置にパスを送れるのは改めて素晴らしいと思った。
録画放送で確認してもやはり彼の良いパスが目立っていた。日本代表との親善試合の時はパスミス連発して正直心配してた。前回のシドニーFC戦でも、小笠原からこういう気持ちの良いパスはあまり出てなかったので、大分復調してきたと見える。
正直、彼の調子に左右されてしまう鹿島の攻撃構成にも問題はあるけども、現状仕方無いので、兎に角、好調になってくれれば頼もしい限り。後は増田なり、本田なり、柴崎なりが、小笠原のポジションを脅かす活躍をし出してくれれば言う事なしなんだけど・・・。今の所、出場した増田も本田もそこまでのインパクトは残せてないのが残念。


・青木の攻撃貢献
相変わらず広く動いてDF面での貢献は大きかった。何度も水原の攻撃を潰したし、後半新井場が下がってからは、ほぼCBみたいな感じでプレイしてた。
ただ、現地で見てて思ったのは、「ロングパスのタイミングが1つ遅い」と言う事と「ミドルを打つ気が見えない」って事。
「ロングパスのタイミング」は、右サイドで新井場が良いオーバーラップしているのに、一つ溜めてからパスをしてた。オーバーラップ自体には気付いていた見たいだが、そこへパスを出す為に、蹴れる位置にボールを流す→新井場の場所を確認する→蹴る、みたいなテンポで蹴っていた。なので、折角相手DFの裏を新井場がうまく突いてるのに、相手DFに寄せられたタイミングでパスが出てた。もう1テンポ速く出せれば新井場はフリーで抜けられたんじゃないか、ってシーンが1度や2度じゃなかった。
「ミドルを打つ気が見えない」については、何度かゴール前でボールを受けるシーンがあったが、兎に角パスの出し所を探している。全く打つ気配がない。折角良いシュートを持ってるし、あれだけ引かれた相手には、もっとバシバシとミドル打って良い。まあ、青木に限った話ではなかったけど、特に青木にはそういう部分も期待してるので、余計ガッカリだった。何度「打っちゃっていいよ」と思ったかw


・フェリペと言う選手
この日は負傷により前半のみの出場となったフェリペ。
前回のシドニーFC戦では精力的に動き回って2得点に絡んだ。それによってオイラが彼に謝罪したw
この日も相変わらず動き回っていた。でもあまり効果はなかったなぁ、と。
で、気付いた事が2つ。1つは「あまり動かない他の中盤に比べて彼が動く事で、とりあえず変化を付けている」と言う事、もう1つは「フェリペのディフェンスには気をつけろ」って事w
特に後者が問題で、昨季から何度かあったけど、フェリペのディフェンスは「とにかく突っ込む事」で成り立ってる。フェイントでかわされようが何しようが、兎に角突っ込むwよって、何度か簡単に交わされてピンチになりかけてたけど、回りの選手も分かってるのか、うまくフォローできてた。危なっかしいから、せめて自陣ではああいう突っ込んでいく守備はしないで欲しいなぁ。元々そこまでディフェンス力のある選手じゃないんだから、ディレイするだけで充分と思われ。
で、前者は、フェリペが兎に角動き回る事で、運動量の少ない中盤を無理矢理動かしてる印象を受けた。彼が動き回るので、効果があるかどうかはマチマチだけど、とにかく変化はつけられてる。それがうまく嵌る時はシドニーFC戦の様に2得点に絡んだりする。けども、空回りする場合(この日はこれw)は、彼が動き回る事で逆に中盤のバランスが崩れて、そこを突かれて危ないシーンになったりする。
今回は負傷で交代したらしい。負傷がどの程度なのか分からないけど、J再開戦に間に合うのか。間に合わなくて遠藤とかが先発になったらそれはそれで違いを見てみたいと思う。

・新戦力の誤算は続く
カルロンが負傷だか筋肉の違和感だかで欠場。本田はベンチ入りし、終盤には控えメンバー全員でアップしていたが、結局出場せず。西はベンチにすら入れず。韓国・オーストラリア遠征に帯同した柴崎君は結局出場機会無し。
まあ、まだJ再開前だし、数試合しか公式戦をやってないけど、どうも今季の補強の効果が未だ発揮できてない。もうちょっと見なければ行けないとは思うが、正直開幕からスタメン争いしてくれると思っていたカルロン、本田、西選手の現状には失望を禁じえない。早く彼らがフィットしている所を見たいなぁ、と。


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