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Jリーグ第4節 名古屋戦 敗れはしたけど面白い試合だった [soccer]

名古屋2-1鹿島

またもや先制するも、終盤に逆転されてパワープレイが全く効果なく、そのまま敗れた試合だった。
ただ鹿島も名古屋もがっぷり四つに組んで、お互い自分達のやりたいサッカーをしていた様に思う。見ていて非常に高レベルの面白い試合だったなと。
それだけに勝ちたかったけれど、まあこういう試合を勝ちきれないのが今の鹿島って言う事だろう。逆に名古屋はこれで10戦負け無し?らしい。内容を見る限りそこまで「波に乗ってる」とも思わないけど、「やりたいサッカーがブレない」ってのがある種強みではあるのかな、と。困った時にロングボールを放り込んでケネディ選手が競ってこぼれ球から色々やろうとする、みたいなね。序盤は何故かポゼッション・サッカーっぽい事をやってて苦戦してた印象だけど、もはやスッカリ昨季の名古屋のサッカーに戻ったね。
まあ、こういうサッカーだといずれ先行きが怪しくなるので、今季からポゼッション・サッカーをしようとしてたピクシーの意図もわからないでもないけどね。

とりあえず今日のエントリとしてここまで。残りは後日まとめてアップしますw

7/19追記

鹿島のフォーメーションは相変わらずの4-2-2-2。曽ケ端、新井場、中田、岩政、西、増田、小笠原、フェリペ、野沢、大迫、興梠。新井場が左に入って、小笠原が久々に先発復帰。故障明けで前節途中出場したフェリペがもっと久々に先発。ロングボール蹴り込め大作戦のキー、田代はこの日ベンチスタート。まあ、名古屋のCBは2枚とも高いし、ロングボールの競り合いに強いので、大迫を起用してスピード重視にしたのかもしれないし、田代の怪我の具合を見て、ターンオーバーしたのかもしれない。

試合は開始早々に動く。

キックオフ間際の流れで、鹿島がボールをキープし、右へ左へと3回ほどサイドチェンジを行い、CBに的を絞らせない状態にし、右サイドから野沢がファーにクロスを上げて、更にCBの間を広げた所に大迫が入って来て、そこへフェリペからのヘッドでのリターン。大迫が思いっきり首をひねってヘディングし、前半2分、アッサリと鹿島が先制。

流れも良かったし、崩しも完璧。名古屋の選手が集中しきれてなかったとは思わないけど、電光石火の攻撃&見事な揺さぶりで狙い通りの得点を決めた。

これで鹿島がペースを掴むかに思えたけど、名古屋は何度か鹿島の攻撃をキッチリ受け止めると、徐々に流れを戻して行く。特にロングボール一辺倒では無く、今季からやっているポゼッションで崩そうとしていた。まあ、そこは久々先発のフェリペと小笠原が巧くプレスして決定的なシーンをなるべく作らせない様にしていた。

特にこの日は、名古屋のこれまでのラッキーボーイ的存在だった磯村選手がちょっと狙われていて、ミス連発したり、小笠原に詰められてロストしたりして、ちょっと起点になりきれてなかった。そこを鹿島は狙って奪い取って、攻め返したりもしていた。

そんな流れの中、前半35分名古屋のCK。
小川選手が蹴ったボールは鋭く曲がって落ち、ケネディ選手がズドンとあわせて同点に追いつく。

このシーンでケネディ選手に振り切られてフリーにしちゃってる岩政が悲しかった。さらに曽ケ端も出るに出られない感じで、対応が中途半端だった。キーパーの前に速いボール入れられ、DFが振り切られ、まさに名古屋の狙い通りのセットプレイだったんじゃないだろうか。あそこはもうちょっと抵抗して欲しかったなぁ。

その後もセットプレイやサイドからのセンタリングで、何度もケネディ選手に振り切られる岩政が悲しかった。上背やジャンプで勝てないのは仕方無いとしても、スピードで振り切られたら勝てる所なくなっちゃうじゃん。
まあ、岩政はクラシカルなCBで、スピードのあるタイプじゃないから仕方無いんだけど、それにしてもセットプレイ前の動きでケネディ選手に簡単に振り切られ過ぎ。あんなんじゃ代表は厳しいよなぁ、と。何とか対応策を見つけて欲しい。

で、同点のまま前半終了。試合は行ったり来たりが何度かあったけど、全体的には締まった好ゲーム。ここからは采配も含め、どうするのかな、と注目していた。

後半開始と同時に、名古屋ストイコビッチ監督が動く。
前半起点になれていなかった磯村選手を下げて、中村選手を投入。するとこの起用が的中しだす。
前半は磯村選手の所にプレスかけて奪えていたボールが徐々に奪えなくなる。名古屋に回されるシーンが増え、相変わらずセンタリングやセットプレイの際にケネディ選手にプレスを外されてしまうシーンが散見される。

オリヴェイラ監督はいつ動くのか注目していたけど、動かず。決して鹿島も巧く行っていた訳では無いので、何かペースを替える選手交代して欲しかったんだけど。

そう考えていた後半17分。またもや先に動いたのは名古屋。永井選手に替えて玉田選手を投入。
スピードスターの永井選手は前半にスピードで西をぶっちぎったりしてたけど、あまりシュートに行くシーンがなかったし、彼の能力からすればこの日のプレイはイマイチだったかもしれない。もっとできたんじゃないかな、と。

ただ、交代で入った玉田選手がまた良い働きをする。
今まで中盤で繋いで何とかしようとしてたけど、途中で分断される事が多かったパス回しに、玉田選手のドリブルと言うアクセントが加わり、さらに名古屋に押し込まれるシーンが増えて来た。

但し、鹿島も最後の最後で弾き返して守り、時折カウンターを見せる。若干膠着し始める。
そんな後半25分にさらなる交代を行うストイコビッチ監督。早くも3枚目。
サイドバックの田中選手を下げて、ブルザノビッチ選手を投入。ここ何試合かで見せていた小川選手を右サイドバックに入れるという超攻撃的な交代。

ややもするとこれでバランス崩して自滅する事もあり得ると思うけど、これでさらなるスイッチが入る名古屋。と言うか、「攻めろ」のメッセージを明確にピッチに伝える采配。素晴らしいね。「意地でも勝つ」「勝ちきれ」っていうのが、相手チームサポーターの私にも伝わったよ。

で、漸く動くオリヴェイラ監督。

後半30分に大迫に替えて本山投入。
まあ、いつものパターンだね。でもさ、サイドバックを削ってまで攻撃の選手を入れて「勝て」のメッセージを伝えたストイコビッチ監督の采配に比べるとちょっと弱いんじゃない?何と言うか「バランス取って、点とれたらいいな」的な。
それでも流石本山。リズムを徐々に変え始め、鹿島ペースに持って行きだす。

何回か惜しい形になりかけ、このまま鹿島ペースになれば良いなぁ、と思い始めた後半34分に試合が動く。

玉田選手か?に中盤でボールを奪われ、本山がファーストプレスに行くも、ドリブルで持ち上がられたので、深追いせず、後ろに任せる。ポジションずれて対応した野沢もある程度プレスに行くけど、簡単に交わされてその後は傍観してた。本山が入った弊害と言うか、鹿島が攻撃へのスイッチが入った事で「後ろが守ってカウンター」へより意識が傾いていた気がする。まあ、対応した2人がそれほど守備意識が強くない選手だったてのもあったろうけど。
で、プレスに行く→抜かれて後ろに任せると言う状態になり、気付いたら後ろは岩政と中田の2枚に対し、前線に3枚名古屋の選手が入ってた。
あ~あぶないな、と思っていたら、そこにボールを入れられ、こぼれたボールに岩政が反応するも、クリアしきれずブルザノビッチ選手に渡り、ほぼフリーでシュートを決められ名古屋勝ち越し。

勝ち越された事で、後半38分にフェリペに替えてカルロン、興梠に替えて田代を入れ、さらに岩政を前線に上げてパワープレイを始めるけど、単純にロングボールで勝てるなら、最初からそうやってたハズでしょ?と言う事で。要はそんな簡単にロングボールで何とかなる程、名古屋の守備は甘くないよ、と。

で、結局そのまま試合終了。2節続けて先制後に逆転負けを喫しましたとさ。


【個人的な総括】


・動く/動かない

選手起用においてはいろんなパターンがあると思う。各試合や、同じ試合であっても時間などのタイミングでも、その効果はガラッと変わると思う。なので、どういう選手起用しようとも結果から推測はできても、その瞬間にその選手起用が正解かどうかなんて分からない。だからこそ面白いんだと思うけど。
この試合では、積極的に動いて流れを強引に引き寄せた名古屋のストイコビッチ監督の選手起用の勝利だった様に思う。逆に相手が動いてきたにもかかわらず、特に何も手を打たずに流れを持って行かれてしまったオリヴェイラ監督の選手起用は(この試合に限っては)失敗だったのではなかろうか。まあ、これは結果論だけども。
前半、主導権を取れない原因になっていた磯村選手をサッと替えたり、未だ20分以上残っている段階でサイドバックを1枚削って攻撃的な選手を入れたり。兎に角、この試合でストイコビッチ監督の采配は冴えていたし、結果的には当ったよね。これは監督冥利につきるんだろうな、と。ちなみに勝ち越しゴールが決まった後、ストイコビッチ監督は何度もチラチラと鹿島ベンチを見ていた。昨季公式戦で鹿島相手に勝てなかったのが相当悔しかったのか、「どうだ!」とアピールしている様に見えました(^^;
確かに見事な采配と、昨季の反省を活かした見事な勝利だったと思います。


・さよならカルロン

結局この試合を最後にスイスに期限付き移籍(多分そのまま戻って来ないんじゃないかなぁ)してしまったカルロン。何度も書いたけど、彼も途中出場で何かできる選手じゃないって。この試合で途中出場で使うべきだったのは遠藤だったんじゃないかなぁ。
結局やっぱり何もできなくて、スルーパスにも反応できないし、交代で入って日本最後の公式戦の雰囲気を味わっただけだった。ポルトガルリーグ得点ランク2位の選手と言う事で、開幕前の期待が相当に高かっただけに残念だったよね。
ポルトガル時代のプレイを見た事ないから良く分からないけど、スピードも無い、キープ力ほどほど、ヘディングも強くない、と言うこの選手の「何を見て」獲得しようと思ったのかな?結構な違約金取られたハズなんだけどなぁ。
何回もこうやって新ブラジル人で失敗してるから、ガンバ方式にすりゃあいいのになぁ。今もブラジルに選手を探しに言ってるっぽいけど、そんな事しないで、Jの他チームから獲れば良いのに。ガンバだって、J2から緊急補強したでしょ。
何度も書くけど、変なブラジル人獲得して失敗する位なら、他チームの実績あるブラジル人獲った方がよっぽど良いよ。だから、さっさと大宮のラファエル選手獲ってくれってw
まあ大宮サポーターには猛烈に怨まれそうだけど;
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