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Jリーグ2012 第1節ベガルタ仙台戦 改善点が全く見えず [soccer]

仙台1-0鹿島

ダイジェストで見ると、鹿島にも決定機があり、スタッツ上もそこまで如実に現れてはいないけど、正直「完敗」の内容だった。昨年に比べて良くなった点も殆ど見えず、先行きが不安になる船出にちょっと愕然としたよ。


■ダイヤモンドは砕けない?

試合前から報道されていた様に、鹿島は昨季までのボックス型フォーメーションから配置を弄ってスタート。報道では「中盤をダイヤモンドに」云々と言われていたけど、この日は押され気味だったのもあってか、4-3-1-2の様なフォーメーションになっていた。ボランチ3枚並べて、青木がアンカーとしてCBのフォローだったりSBのフォローだったりに走る形。
でもまあ、効果的なシーンが殆ど無かった。
昨季まではSHを高い位置に送り込んで、サイドから中、中から外と自由に動く事で逆サイドのSBの前にスペースを作ったり、同サイドのSBの上がりを促したりしてたけど、この試合ではSHが居なくなった事で、敵陣のサイドにスペースがあったが、そこをどう利用しようとしてるのか全く見えなかった。恐らくSBを押し上げる戦略なんだろうけど、相手のSHが強力な場合、SBは上がっていけず、と言って3ボランチのサイドが上がるでもなく、本山がサイドに流れるでもなく、CFが流れるでもなく。
なんでこういう並びにしたのか良く意図が分からなかった。と言うより、単純に錬度の問題な気がしなくもない。

そのウチ慣れて来るのかもしれないけど、半期位無駄になるならやらないで欲しいなぁ・・・。とりあえず今季はある程度結果を残してプライドを復活させるシーズンにして欲しかった。
でも、この試合でいきなりこの並びを選択したと言う事は、ジョルジ監督は相当頑固そう。これじゃ今季も望み薄かもな・・・。


■立ち止まってパスを受ける選手達

鹿島の選手達は仙台のハイプレスに苦しみ、まともにビルドアップできず、中盤・前線の選手達は立ち止まってパスを待つシーンが多く全く動かない。仙台のプレスを巧くかわしたり、たまに自分達のプレスが嵌って奪った後も仙台の出足が良く、奪い返されたり単純にミスしたり。
基本的にこの試合での鹿島の選手はそれを破る術を見つける気が無いのかの様に、立ち止まってパスを要求し、そこから相手を探して、また止まっている選手にパスを出す。結局相手のプレスに嵌ってミスするか奪われるかを繰り返していた。

これは昨季の悪癖で、全く動けず、相手守備ブロックの外でボールは回るけど、中にボールを運べない状況。また、外から中へ持って行く方法は、強引なスルーパスによる中央突破か、何とかサイドバックに繋げてクロスの2パターン。この試合見たいに、強固な守備ブロックを形成する相手に中央からスルーパスで抜け出すのは難しいから、この試合では殆どサイドからクロスを上げる形しか無かった。
例えば、相手守備ブロックを引き出すミドルシュートとか、逆に相手の守備ブロックを下げさせて、中盤にスペースを作るロングボールを蹴ってFWを走らせるとか、そう言う工夫が全く見られない。兎に角、止まった選手止まった選手に繋いで、稀にサイドバックに繋がってクロス、みたいなシーンばかりだった。
前線のトップ下に本山を配したのに、サイドからクロスがあがるシーンでは、サイドバックのヘルプに本山が入っていたりして、結局FW2枚しか居ないとか。
どうも全く効果的に動けてなかった。と言うか、チームとしてどう戦うのか見えなかった。


■仙台のハイプレス

この日の仙台のハイプレスはかなり秀逸だった。

鹿島のDFラインにまでプレスに来て、低い位置でも簡単に繋がせない意思が感じられたし、一番素晴らしかったのは、結局終盤までプレスを続けた事。確かに脚を攣ってる選手もいたし、多少運動量が落ちた時間帯もあったけど、それでも「何が何でも守る」「何が何でもボールを奪う」と言う意思が、画面を通して伝わる様な気迫溢れる素晴らしいプレスだった。

昨季はどちらかと言うと、ブロックを作ってしっかりとスペースを埋めて、林選手を含めたDFラインのみならず、選手全員で守って鋭いカウンターで少ないチャンスを仕留めていた印象だった。でも、この試合では、まるで全盛期の鹿島がやっていた「ハイプレスからのショートカウンター連発」をそのままトレースした様な素晴らしいサッカーを展開していた。

結果内容共に鹿島を圧倒した試合だったのではなかろうか。

ただ、このサッカーは夏場にダメージを受けやすく、故障者が続出したり、徐々に動けない選手が増えたりして、終盤に辛くなる。そこをどう乗り切るのかが見物だと思うけど、もし見事乗り切ったならば、優勝争いに加わって来るのでは。

鹿島の残念な試合内容に比して、仙台の素晴らしい試合内容が特に目立った。




■諸々

ちなみに例年同様、プレシーズンマッチで水戸と試合をしたのだけど、その時もこの試合と同じ様に「動けてない」状態だった。多少選手の面子は違っていたけど、並びはこの試合とほぼ同じ。

「どうやって攻めるのかなぁ」「今季のコンセプトが見えるかなぁ」と思って見ていたんだけど、結局何も見えなかったw

しかも昨季と同様全く動けてなくて、「これじゃ厳しいよな」と思いつつも、「キャンプ明け直ぐである事」に僅かな願いを込めたんだけど・・・w



この試合を見て、「思い切った選手起用をしても良いのでは」との思いを強くしました。もっと若手を積極的に使っても良いと思うんだけどなぁ。
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