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ナビスコ準決勝・天皇杯2回戦・Jリーグ第29節 初めて?の3連勝 [soccer]

【ナビスコカップ準決勝】名古屋1-2鹿島

■“独特”なレポート

この試合の前、準々決勝で名古屋が新潟を5-3で下した時に、J's goalで↓の様なレポートが掲載された。

http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00126417.html

この最後の部分が非常に気になった。

準決勝は中3日で鹿島をホームで迎え撃つことになった。今季公式戦4戦目となる宿敵とは、現在2勝1分とリード。

まずはここ

鹿島と名古屋はいつから「宿敵」になったんだろうか。私は鹿島の「宿敵」と言えば初期はヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ1969)を思い出すし、その後はジュビロ磐田が真っ先に頭に浮かぶ。でもその後は・・・?
そもそも名古屋とはそこまで接戦を演じてきた記憶が無い。確かに昨季名古屋はJリーグで優勝したし、割と終盤まで鹿島も優勝争いをしてた。でも「宿敵」と言う表現はしっくりこない。恐らく100人の鹿島サポーターに「鹿島にとって宿敵といえばどのチームですか?」と聞いてみても、「名古屋」と答えるサポーターは10人も居ないと思う。逆はどうなんだろう。名古屋サポーターに「名古屋にとって宿敵といえばどのチームですか?」と聞いたら「鹿島」と答えるサポーターが多いんだろうか。そんな事は無い気がするけど。
何だか、このレポートの筆者が無理矢理「名古屋は鹿島の宿敵なんだ」と印象付けたい意図が見える気がする。昨季優勝したけど、名古屋はまだそこまでの実績を残してない。もうちょっとお互い何度もタイトルを争ったりして鎬を削り、周知の事実になってから「宿敵」と言って欲しい。


引き続きケネディと玉田、藤本は不在だが、120分で5点を稼いだ攻撃陣に不安はない。むしろ勢いがものを言うトーナメントでは、苦戦の末に勝ち上がったという経験は何よりの追い風になるものだ。

で、次はこれ

もう笑ってしまったw
「苦戦の末に勝ち上がったという経験は何よりの追い風になる」って、次に対戦する鹿島にも言えるし。むしろ鹿島の方が「苦戦して勝ち上がった」し。

何となく言いたい事は分かるけど、こういう書き方じゃなくて「苦戦の末に勝ち上がった勢いを次の試合でも活かしたい」とか「この試合では苦戦したがこの経験を次戦に活かして、次はスッキリした勝利を決めて欲しい」とかそう言う「名古屋が主語だ」と分かりやすい書き方すれば良いのにね。

この記事の筆者さんのレポートとかプレビューとかを何回か読んだけど、筆者さんは本当にそういう「煽り」とか「まとめ」とかがイマイチだね。名古屋サポから見ればそんなに気にならないのかもしれないけど、別にどこのサポーターが見ても良い記事なんだから、もうちょっと色んな視点で見られている事を考えた方が良い気がするな。個人ブログとか非公式Twitterの呟きとかなら分かるけど、お金貰って掲載してる記事ならなおさらだね。


※※閑話休題※※


試合は開始早々にFKから金崎選手のシュートがあった以外は終盤まで鹿島が支配する展開だった。試合残り10分で同点に追いつかれて、好ましくない時間帯で相手にペースを渡してしまった事と、あれだけ決定機を作りながらなかなか得点を奪えなかったのは懸念材料だけど、この日に関しては完勝。名古屋を全く寄せ付けなかった。やっと本来の姿を取り戻して来たかなぁ。まあそれでも、この日の名古屋は「ニセモノ?」と思う程にデキが悪かったから参考外かもね。


■横浜戦の課題は解消されたのか?

前の試合で問題だったボランチとCBの間のスペースだけど、この日は小笠原も柴崎も気を使ったポジショニングをしてた。まあそれ以上に、名古屋のデキが良くなくてあまりその辺りを狙う感じではなかった。
横浜線では2トップがCBとボランチの間を狙う形でそこに起点を作られて苦戦した。しかし、この日の名古屋の1トップの永井選手と、トップ下のブルザノビッチ選手は全くタイプが異なるし、ポジショニングもその辺りを狙ってる風では無かった。永井選手には中田選手や青木選手が裏へ抜けさせない様に注意を払っていたし、ブルザノビッチ選手は…。良く分からなかった。中盤に下りてパスを受けるシーンもあったけど、全体的に永井選手と同じラインで「ただ立ってただけ」と言うシーンが多々見受けられた。監督の指示だったのか、自分の判断か分からないけど、全く役に立ってなかったね。

そんな名古屋の組み立てだったので、鹿島は簡単にプレスしてボールを奪えてたので、横浜戦で露呈した課題は解消されたか微妙だった。決勝で分かるんだろうけど、それじゃあ遅い気がするんだけどw

個人的な予想で言うと「割と解消した」と言う所か。これで増田が戻って来て、決勝は増田、小笠原のダブルボランチだとして、課題が再燃してしまわない事を願うよ。
本音を言えば、決勝も小笠原、柴崎のペアでスタートしてみて欲しい。


■神・本山

この試合で久々に「神モード」の本山を見た。
後半終盤から延長前半まで、ほぼずっと名古屋にペースを握られて、パワープレイ的に攻められまくって、攻撃に転じるキッカケさえつかめてなかった鹿島。延長後半に本山が投入されると、途端に流れが変わった。

スペースを見つけ、気の効いたポジショニングをし、自ら短いドリブルで相手を引き付けてから空いた所に展開する。独力でドリブルによる打開を行う、引き付けてワンツーで抜けるなど、随所にらしさを発揮してた。
まあ、そこまで本山が良さを発揮する前に決勝点は決まってしまうのだけれどもw

ボールを受けて、タメを作りつつ全体を見渡して、オフサイドの位置から動きなおした柴崎が前を向いて「パスくれアピール」するのとほぼ同時に絶妙の場所にスルーパスをノールックで送り込む。よく見るとパスを出そうとした足を一旦止めて、1拍置いてからオフサイドにならないタイミングでパスしてる。あんな事を易々とやってのけるのは本山を置いて他にいないのではないか。

その後も↑で先に書いた様なプレイで名古屋の守備陣を切り裂いて、ガラッとリズムとペースを変えた。本当に素晴らしいよ。

できればスタメンから見たいけど、コンディションの問題であったりで限られた時間しか使えない状況らしい。残念だけど今はこういうスーパーサブとして頑張って欲しい。


■楢崎選手が止めまくり金崎選手が外しまくり

鹿島は何度も決定機を迎えたが、この日は終盤に登場した神・本山以外、もう一人神がかった選手が。名古屋GK楢崎選手。
何度も何度もシュートを防ぎ、試合後のインタビューでストイコビッチ監督が語った様に、少なくとも1人で5点は防いでいたと思う。

逆の意味で、金崎選手も神がかっていたかもしれない。
同点に追いついた前後から前線に飛び出すプレイが増えて、ゴール前で何度も決定機を向かえる。フリーでこぼれ球をダイレクトシュートするシーンもあったり、正直彼がハットトリックしてても不思議が無い位決定機があった。あの内1本でも決まっていれば、ガラッと流れが変わって一気に名古屋が勝負を決めていたと思えるだけに残念だったかな。
まあこの日彼に付いていたのは神は神でも貧乏神だった気がするよ。かわいそうに。


■名古屋の形

昨シーズン終盤やシーズン序盤に何度か書いたけど、結局の所、名古屋は特定の選手に大分依存したチームになってる。それら強烈な個を持つ選手がいれば勝負強さを発揮したり、そのままの戦力差で圧倒したりできるけど、何ピースか抜けるだけで極端にチームとしての戦力が落ちる。ずーっとそういう状況ではあって、今季からパスで崩す戦術とかを試してたみたいだけど、巧く行ってない。この状況で連覇できるほどJリーグは甘くないんじゃないかなぁ。
名古屋から闘莉王選手とケネディ選手、ダニルソン選手、玉田選手らの内2~3人抜けば、中位以下にしかなれないのでは。

対する我らが鹿島はそこまで圧倒的な個の力を有する選手がいない(強いて言えば小笠原位?)ので、全員でチーム力を高めなければならない。なので控え選手が出てもそこそこやれるし、1人2人主力が欠場しても何とか補えるのが強みかもね。



これで6年ぶり?に決勝の舞台に戻って来た。こういう機会はあまりないので、チケット当ったら国立まで見に行く予定ですw →この下書きを書いた後通知が来て外れました(;;



【天皇杯2回戦】鹿島2-0筑波大


■試合が見れない

こういう「普通は中継されない試合」こそ生で見たい。
でも流石にカシマスタジアムまで見に行く程の時間もお金もないからせめてTV中継して欲しかった。
多分天皇杯の放映権はNHKが持ってる。なので2回戦以降のJ1チームが登場する試合の何試合かをピックアップしてBS1で放送してた。淡い期待を持ってたけど、この試合は放送の対象外。

別に良いよ。NHKでもBSでも放送しなくたってスカパーでやってくれれば

って思ってたのに、スカパーでは天皇杯放送しないらしい;
放映権絡みだろうけど、高い金払ってスカパー入ってるんだから、ちゃんと天皇杯も放送しろよ。全く。


■なのでダイジェストしか見てないです;

前半は割りと筑波大に押されたらしい。鹿島は初出場のルーキー昌子君とか、あまり出場機会の無い當間君とかが先発で出場。小笠原は出て無かったけど、それでも結構主力級出てたのにね。
筑波大の風間監督(月曜すぽるとのヤッヒーw)に「もうちょっとできた」的に言われてたし。「もっとゴール前で落ち着けば点は取れた」とも言われた。

天皇杯は毎年こういう感じで大学生相手でも割りと苦戦する。
やっぱり選手のメンタリティとして「大学生相手に負けるかよ」「余裕だよ」みたいな感情があるんだろうか。どうも独り相撲して苦戦してる気がする。

まあ、それでも田代と大迫が得点してちゃんと勝ってくれたからまあ良しとするかw

ともかく、試合全体を見てないので、この試合に関しては「勝って良かったね」って所。
それと、この試合でタルタがMFとして先発してた。
あれ?FWとして獲って来たんじゃないの?結局MFで使うの?
もしMFとして使うんだったら、正直いらないよね。フェリペも戻って来るし、他にも有望な日本人選手が沢山いるし。頼むから我慢してFWで起用して欲しいなぁ。「やっぱりMFの方が動きがいいよね」ってなったら悲しすぎる気がするよ。



【Jリーグ第29節】磐田1-2鹿島

しっかりとゲームをコントロールし先制点を取った所まではプラン通り。油断から失点してしまう悪癖が出るも、ラッキーな勝ち越し弾で勝利した試合だった。


■かつての「ナショナルダービー」を思い起こさせる好ゲーム

ナビスコ準々決勝、準決勝、天皇杯2回戦と公式戦3連勝の勢いそのままに、試合内容も徐々に良くなって来た印象。この試合ではプレスも良く嵌ってたし、一旦引いてブロックを作る守備も形になってた。
3連覇した頃のハイプレスからショートカウンターで有無を言わせず制圧してた頃と比べると、正直全く物足りないけど、それでも今はこの形がモアベターなんだろうな、と。

但し磐田も黙っている訳は無く、サイドの駒野選手の突破から再三チャンスを迎えていた。中盤での主導権争いも激しく、90年代半ばの鹿島磐田戦を思い起こさせる激しいながら好ゲームが展開されていた。

鹿島は何度かあったCKやFKで合わせ切れないシーンや、ファール気味に潰される事はあったけど、結局先制点は磐田のゾーンディフェンスを巧く出し抜いた野沢と田代のホットラインから生まれた。野沢のFKも見事だったし、合わせた田代のヘディングも見事だった。

で、そのままペースを落としつつカウンターを狙うモードに入る。
ここまでは全くのプラン通りだったと思う。


■磐田の同点弾と鹿島の勝ち越し弾はどちらもミス絡み

そんな流れの中、磐田陣内からゴール前の金園選手目掛けて出されたロングボールを青木と曽ケ端がお見合いする様な感じになった。抜け目無く青木の前に出た金園選手がワンバウンドしたボールに巧く頭を合わせて同点ゴール。

このシーンではロングボールが出た後の青木がまず微妙だった。
キーパーに任せたのか、ロングボールは来ないと決め付けてたのか、全く反応していない。
金園選手が動き出して初めて慌てて守備をしようとしてたけど、そこからも微妙。
まるで「僕はこのボール関係ありません」みたいなゆるーい対応だった。

ゴールが決まった後で、曽ケ端が青木に謝ってたから、曽ケ端が「キーパー!」と声を出したのか?まあ、曽ケ端も飛び出しが若干遅れて、結局触れなかったし。

ロングボールが絶妙の位置でワンバウンドした事もあったけど、それにしてもお粗末な対応。青木はCBとして出場を続けるのであれば猛省が必要だね。

で、個人的に「またかぁ」とガックリ来てた。
今季はこういう「巧く行って先制点も取れたけど追いつかれる・勝ち越される」と言った試合が多いから。

で、その「ガックリ」の「リ」を感じてる位の時間に、鹿島に勝ち越し弾が生まれる。

左サイドに出た柴崎がルックアップ。ゴール前には小笠原しかいなかったが、右足でゴール方向へ向うクロスを上げる。川口選手は余裕でキャッチングの体勢と取ってた。多分あのまま行けばキーパー正面に行ったに違いない。
が、何を思ったか、磐田の山本脩選手が川口選手の前に走りこみながら足を出す。つま先に僅かにボールが当ってそのままゴールへ入ってしまった。
正直ゴール前には小笠原しかいなかったし、その小笠原にはマークも付いてた。キーパーの川口選手もしっかりとコースに入ってたから、無理してクリアに行く事は無かった様に思う。と言うか、鹿島の失点の時とは逆に、ここでは川口選手が「キーパー!」と叫ばなきゃいけなかった気がする。

で、その後は磐田が猛攻をしかけるも鹿島がしたたかに逃げ切って勝利しましたとさ。


■ACLも無理じゃね?w

これで鹿島の勝点は44で順位を6位に上げた。でも…

首位にいる柏は現在勝点59で、このまま全敗しても鹿島は同じ勝点までしか行けない。
並んだとしても得失点差の争いだし、そもそもこの後5戦全敗するとは考え難い。
3位の名古屋も同様で現在勝点56で、あと勝点3(1勝または3引き分け)を得れば柏と同じ59になる。2位のガンバの場合は現在勝点57だから、あと勝点2で59になる。

で、そう考えるともうACLすら不可能な可能性が高いんだよね。現実を考えて、現在勝点52の横浜を抜く事を考えるべきだね。これも相当難しいミッションなんだけど、そこで仙台も抜いて4位に入れれば、上位3チームのどれかが天皇杯を勝った場合にACL出場権が手に入るし。

まあ勿論「もうリーグは捨てて天皇杯に賭ける」って言うのもアリだとは思うけど、昨年最終節で4位に転落しちゃったから、やはり今年はリーグ戦でACL出場権を獲得して欲しいよね。

何とかなるかなぁ・・・茨の道は続くね。
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