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「ホットロード」鑑賞 [cinema]

私は元々原作ファンでないです。と、言うよりちゃんと読んだ事すらなかったです。大ヒットしてた年代と世代的に近いので、存在は知っていたし、当時の知り合いに猛烈に薦められてザッと流し見た事はあります。でも、当時の私には「男が少女マンガを読む」と言う事に酷く偏見がありましてw
それと少年マンガには絶対にありえない「コマ枠をブチ抜いての描写」や「誰がしゃべてるのか良く分からない吹き出しになってないセリフ」に違和感があって、結局読まなかった。
余談ながら、そう言ったくだらない偏見は後にあっと言う間に駆逐されますw

実写映画化されるとなった際に、原作ファンがザワついたのは目の当りにしてましたし、そこから始まった「実写化」への懐疑的な意見、「絶対に誰がやっても納得できない」との意見も聞いてきました。

でもって、あえて原作読まないで見に行こうかと思ったのですが、知人が「是非原作読んでから見て欲しい」と力説されまして、読みました。全4巻。

結果、なるほど、話題になるの分かるなぁ、と言う原作。
とても繊細な中学~高校位の独特な世界観が鮮やかに描かれてて、読み終わった後でとてもホッコリした。

で、そう言う前提の元に見に行って来ました。

案の定と言うか何と言うか、映画館はガラガラ。(鑑賞後ですが)各方面のレビューでも原作ファンからは否定的な意見が多数。

当然だと思う。
やっぱり原作はマンガであって「絵」だから、読者それぞれの中に「自分の中の和希」が居る「自分の中の春山」が居る。
結局原作モノは誰がやったって批判が出るモンだろう。

だから、むしろ「イメージと違う」とか言うよりも「役としてそこに溶け込めてるか」が重要だと思うんだよね。

そう言う意味で、最初は確かにキツかった。

能年玲奈のナレーション読みとか、乱暴な言葉使いとか、似合わな過ぎて浮いてる感が抜けなくて。登坂君の素人っぽい演技も。

でも物語が進むにつれてその辺りは特に気にならなくなったかなぁ。

佳境に入る頃にはすっかり「そういう物」として受け入れられてたし。
「表情の変化」「目の変化」と言う部分では能年玲奈凄かったし。

ただ、個人的に描いて欲しかった部分は「俺はアイツを愛してるって言っておいて」って、アレをごっそり抜いたのと、キスシーンがカット割りで「なんちゃってキスシーン」なのが物凄く残念だった。

相変わらず木村佳乃の危うい美しさは見事だった。
でも、「あげないわよ!」のシーンは原作だともうちょっとブチ切れた感じじゃなかったかな。
まあ、それなりです。

あとはエンディングの尾崎豊「OH MY LITTLE GIRL」がもう・・・秀逸過ぎて。
この物語の為に作ったのか?って位、世界観にマッチしてるし、相変わらずの名曲。そしてバックに流れるエピローグ。

酷評される程の物じゃないと思うんだよね。

正直・・・先日見た「STAND BY ME ドラえもん」より全然泣きそうになりました。

何度も危なかったです。最初は違和感あった各キャストも何となく気にならなくなったし。


で、それ以外で気になった点は以下。


・メット無しの暴走は許可されたのに喫煙シーンはなし
・アンパン吸う描写はなし(当然かw)
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「STAND BY ME ドラえもん」を見た [cinema]

何か物凄く話題らしいですね、これ。

前回マーニーを見に行った時に予告が流れてて、未来の街並みCGが凄いな、と思った。
でもって、予告で流れるシーンが有名な「のび太の結婚前夜」と「さようならドラえもん」だったので、「うわぁ狙いまくったエピソードだなぁ」と思ったんだけど・・・。

結果、見ても良いかなぁと思至り、見に行きましたw

まあ、そうだなぁ・・・。キャッチコピーになってる「ドラ泣き」程は泣けなかったかな。
ウルッとは来たし、ジーンともしたけど、号泣する程ではなかった。

しかも各エピソードのピーク時にウルッと来た訳じゃなく、各エピソードが始まるキッカケでウルッと来てたと言うw
「そうそうこれアレだ!」とか「アレがこうなるんだよなぁ」とか。

その時点で高まってしまってるから、エピソードの所謂「オチ」の部分で、何だか「そうそう、こうなるんだよ」って思っただけだったw

鑑賞後に何人かと話したんだけど、CMの予告の場合、テーマソングの「ひまわりの約束」が巧く使われてて、アレと相まってウルッと来るんだけど、映画内であの歌はオーバーラップしない。なので、何だか冷静になってしまう自分が居て。

で、良く良く考えたら「予告みたいにギュッと詰め込む」「歌をオーバーラップさせる」って物が5分程度あれば十分じゃないか?との結論に至ったw

申し訳ないけれども、そんなに泣ける映画では無かったかなぁ。ただ、ギャグ物としておもしろかったり、CGでのドラえもんが真新しく思えたり、色々な発見はあるけどね。

「CGだとこうなんだ~!」とか「街並みがリアル!」とか「未来の街CGがすげぇ!」とか。

アナ雪でもそうだけど「CGでの雪表現がすげぇ!」とか、そう言う部分に「感心」する映画かな。
勿論泣こうと思えば泣けるんだろうけどね。
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「想い出のマーニー」を見た [cinema]

当然と言えば当然だけど、宮崎駿監督でない作品なので、初めて「想ひ出ぽろぽろ」を見た時の様な「肩すかし感」を覚えた。

悪くはない。ほっこりする。でもね・・・

まあわざわざ映画館に見に行かなくても良いかなぁ、と。
夏休みシーズンに日テレで放映してるのを何となく見れればそれでいいんじゃね?って感じ。

どうも子供向けにしたかったのか、大人も楽しめる様にしたかったのか中途半端な印象を受けた。
伏線があからさま過ぎて、肝心の主軸がスグに分かっちゃうのもどうかな、と。

ミステリーっぽい印象を与えるなら、もうちょっと上手に伏線張って欲しかった。
テーマとしては悪くないし、見終わった後もまあ悪くないけど・・・

どうもなぁ。鑑賞料を元に算出する期待値は下回ってるかな。
1,000円以下なら見てもいいよねって感じ。

ま、デートムービーとしてはソコソコなんじゃないでしょうか?
正直他に適当な映画があればそっちを見たし、個人的にはコレならAll You Need Is
Killを見たかったんだけど、アクション系は見たくないと。で、ディズニー好きらしいのでマレフィセントは?と聞いたら、それも微妙と。でもって向こうがマーニーをプッシュして来たので見た、って感じ。
残念ながら私にはハマりませんでした。

今の所、この夏見たい映画は無いかなぁ。
知人からホットロードの前売り券をもらったので、それは見に行くかも。(松竹の猛プッシュが凄いらしい)
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「ゼロ・グラビティ」鑑賞 [cinema]

映画「ゼロ・グラビティ」を見て来た。

各所で言われてる通り、ここは原題通り「Gravity」で良かったんじゃないかと。
まあ、まず観客を引き込むキャッチーな宣伝文句としては「ゼロ・グラビティ」でもいいけど、ちゃんと「Gravity」である意味のあるタイトルなので、そこはどうかなぁ、とは思う。

ただまあ、普通にそこまで考える人がどれくらいいるのか、とか、どっちのが客呼べるかって考えると微妙なので、どっちでも良いかなぁ。
個人的な感覚では、やはりまだまだ欧米人の方がその辺を読み解くセンスは優れてる気がするので。日本人ってただ表層的にしか見ない人が大半だと思うしね。

「何そのタイトルおもしろそう」ってのも売り方としてはアリっちゃあアリなんでしょう。


ただ、ラストシーンを見ると「この映画はGravityだよなぁ」と思ってまった。


ちなみに内容は脚本の勝利!って感じだし、テーマとモチーフが良い映画だな、と。
ありがちな展開もあったりするし、普通の「アトラクション」的な物語としても面白いと思う。

でもね、良く良く考えながらみると、裏側に物凄く意味の込められた話なんだよね。


ちなみに3D映像自体にはそこまで肯定的じゃない私だけど、「この映画は3Dで見るべき」との評価を各所で見聞きしたので、3Dで鑑賞しました。
2Dならばレイトショーやってたので、気が向いた時に見に行けたんだけど、3Dは最終がPM8時前。ちょっと微妙なんだよなぁ。
仕方ないのでこの連休に覚悟を決めて見に行った次第です。

まあ、3D選んだ最大の理由はメタルギアシリーズの小島監督が「3Dで見るべき」と言ってたからなんだけどね。

結果・・・


3D大正解です。

正直、アバターの何倍も3Dにする説得力あるんじゃないかと思った。
まあ、当然ながら「3Dである事を意識させる映像」ってのもあるんだけど、まあそれもそれで、そこまで気にならなかったかな。
物語として、そこまで邪魔じゃないと言うか、「その表現別になくても良かったよね」と言う過剰な演出ではなく、ごくごく自然な・・・は言い過ぎか・・・まあ「あっても良いな」的な演出だった。

但し「あった方が良いか」「なかった方が良いか」で言うと、正直「どっちでも良い」だけどねw
あんな風な、何かが飛び出る、目の前に飛び出すアトラクション的な表現は別にやらなくても良かったのかなぁ、と毎回思う。その思いが比較的少なくはあったけどね。


でも、それを凌駕する巧い3Dの使い方だな、と。

圧倒的な地球のスケール感であったり、宇宙ステーションの奥行であったり、空間に浮遊する各オブジェだったり、運動量保存の法則の表現であったり。物凄く上手に描けてるんじゃないかなぁ。

見終わった今でも浮遊感が抜けきらずに、心身ともに物語に持って行かれてる感覚があるし。


私の勝手な解釈では「再生の物語」だと思ってるんだけど、「新化」とか「信仰」とか色んな意味が込められてるんだろうな、とは思った。

サンドラ・ブロックが美しいな、と言うのと、ジョージ・クルーニーのあの展開は「王道SF作品」の流れだな、と。
分かっちゃいるけど「それだよそれ」的な。

噂によると中盤に出て来る「アニンガ」のスピンオフがあるとか。
ちょっと探してみようかな。


ともあれ、名作でした。
これは映画館で見るべき作品です。

例え自宅に3D環境整えたとしても、あの音響ありきの作品だと思うので。
久々面白い映画でした。
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話題の邦画2本見て来ました [cinema]

話題の邦画「ヘルタースケルター」と「BRAVE HEARTS 海猿」を見て来ました。


■ヘルタースケルター

原作は有名な漫画らしいのですが、私は読んだ事もないですし、その存在すら知りませんでした。少女マンガ系でしょうか。
で、沢尻エリカ嬢のヌードが話題のこの映画ですが、正直見どころは「ソコ」だけだったかなぁ、と。

沢尻エリカ主演でブラックスワン・チックな映画を撮りたかったけど、ブラックスワンに成り切れなかった。

みたいな印象を受けました。

物語のテーマだったり、彼女が演じるリリコへの沢尻エリカ自身のキャラクターや人生の投影であったり、恐らくこういう事がやりたいんだろうな、と言うのは見て取れた。

でも「やり切れてない感」が強いんだよなぁ。
悪くは無いんだろうけど、正直私には合いませんでした。

脇を固める演者にも光る演技をしている人が結構居ますが、大森南朋の過剰なまでのキャラ付け演技はちょっと・・・。滑稽だし浮いてしまってる。恐らくマンガとしての表現では「アリ」なんだろうけど、実写になった時のあの感じはちょっとなぁ。

まあ、写真家・蜷川実花氏が監督なので、美しい映像は確かに多々あります。でもその美しさが写真の域を出ていない、と言うか、どうもノッペリ感がある様に思えてしまう。
リリコの精神状態を投影するハズのドギツイ原色たっぷりの映像も、対比が弱くて印象が薄い。

個人的に他人には積極的にお薦めする様な映画ではないなと。
沢尻エリカ嬢のヌードだけ記念に見てきたって感じです。
元々そんなに期待はしてなかったけど、その期待を上回らないと言う意味では見事な映画でした。


ちなみに同監督作品には「さくらん」がありますが、個人的にはあちらの方がまだ良いかな、と。それでもまあ、音楽が椎名林檎さんだからって事もありますがw



■BRAVE HEARTS 海猿

海猿は何だかんだで全シリーズ映画館で見ているw

こちらは原作も連載している時から読んでいた。ただ原作(マンガ)の時はそこまで惹かれる内容じゃなかったんだよね。
なので第1作の映画は話題になってから「そろそろ上映が終わりますよ」と言う時期にギリギリで映画館で見た。

その第1作がかなりの秀作で気に入ったので、続編も引き続き映画館で見ているという。


ちなみに前作「海猿 the last message」のレビューはこちら

このシリーズではテーマや大筋は原作に沿いつつ、周辺設定や登場人物をちょっと変更して作っている。ただ前回の映画第3作目だけ完全オリジナル(原作にないエピソード)。
で、正直前作のデキがあまりにも酷かったので、今回もあまり期待していなかった。。。
けど、今回は良いですね。流石原作ベースですw

まあ、泣けはしなかったけど、エンターテイメントとしては結構面白かったです。
気楽に見られると言う意味で良作ですね。

個人的にはもうちょっとボリュームあっても良かったかなぁ、とも思います。
日常→事故発生→窮地→救出作戦→ハッピーエンドの流れは毎回同じですが、今回はそれぞれがちょっと圧縮されてしまってた印象です。もっと細かい部分を作りこんで3時間とかでも楽しめたかなぁ。
見終わった後に「あれ?もう終わりか、何か早かったな」「もうちょっと見たかったな」と思った。

こちらは他人にもお薦めできる映画かな。
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久々に”当り”を引けた映画2本 [cinema]

久々に映画のエントリーを

婚前特急
http://konzentokkyu.com/

この映画に関してはそこまで宣伝費をかけてなかったっぽいので派手なCMも見なかったし、公開されていた映画館も比較的少なかった。小規模な所かな。
知人に噂を聞いて、フラッと見に行ってみたんだが、これが結構面白かった。

男の本音だったり、女の本音だったりが巧く描かれていて、見ていてニヤリとしたり、声を出して笑ったり。ちょっとジンワリ来たり。

観賞後の余韻もマズマズでした。
もうちょっとラストシーンで捻りがあればよかったなとは思ったけども。
ただまあ、映画好きでなければDVDで充分な内容ではあったかなw

主演の吉高由里子の好演も印象的だったけど、それよりも浜野謙太が素晴らしい。
ただちょっと声とか雰囲気が、品川庄司の品川君に似てて、ずーっとそれが気になったけどねw

「え?だって俺達付き合ってないじゃん」

って台詞がサイコーでしたw



ブラック・スワン
http://movies2.foxjapan.com/blackswan/

主演のナタリー・ポートマンがアカデミーで最優秀主演女優賞を獲得した作品。それだけで超話題作ではあった。
けども、正直作品賞を取っても良かったんじゃないか?と思える程のデキ。

久々に終始目が離せない映画を見た。
どのタイミングでも油断できない。どこに伏線張られているか、この映像は何を象徴しているのか、注意深く鑑賞しないと、気付ける事も気付けないし。

兎に角、あらゆる象徴化が巧く表現できてたし、ブラック・スワンになって羽が生えて来るシーンとか鳥肌モンだったw

ていうか、ナタリー・ポートマン凄ぇw

劇中の「perfect」の真意は?
お母さんは現実かな?

とか、ホントに色々考えられる。
メディアで出たら買ってもう一回見ようとさえ思った。それ程ハマりましたw
個人的に今年1番の当り映画。


後はオスカー取った「英国王のスピーチ」がナンボノモンかDVDで確認するw

なーんか最近はオスカーが商業化され過ぎたのか知らんが、受賞作品よりノミネート作品やその他周辺作品の方が良作多い気がしてならない。
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放送自粛って一体いつまでなのかなぁ [cinema]

2011/4/25よりSuper!Drama TV(以後スパドラ)で放送がスタートした、スタートレック・エンタープライズ。

各所から酷評の嵐だったと言う話だけは聞いていたので、どうかなぁ、と思っていたが、普通に面白い。何故そこまで酷評されなければならないのか、今は分からないけど。

で、平日は毎日楽しみにしていたのだが、去る5/3に放送されるハズだった第6話「植民星テラ・ノヴァの謎(原題 Terra Nova)」が放送されなかった。何だか良く分からないが特集放送みたいな感じで、Withoutなんちゃらとか言う番組を放送した。

まあ、特集が間に入り込むって事は、他のシリーズでも何回かあったので気にも留めてなかったんだけど。で、通常なら、割り込まれた回は翌日(金曜日だった場合は翌月曜日)に放送される。のに、今回は何故か翌日普通に第7話が放送された。

あれ!?っと思ったのだが、ひょっとして6話は前日に見たっけなぁ?とか、何か特番とかの影響で放送時間が変更されてたのかなぁ?とか思った。
ちなみに、チューナーによるスカパーHD録画の場合、番組追跡機能が無いので、放送時間が変更になっても予約設定されている時間でしか録画されない。たまにこれで泣きを見る事はあったけど、事前アナウンスも事後アナウンスも一切ないこういうパターンは珍しい。

で、WEBを検索して第6話の概要を調べてみた。
その結果、見逃してはいないし、確かに見ていない第6話が存在する事が分かった。で、後者の特番等で放送時間が変更になったのかと思い、問い合わせてみたら…

「放射能等が出て来るストーリー内容なので放送を自粛させて頂きました。6月までの編成は決定しており、それまでに第6話を放送する予定はありません。その後につきましてもどうなるかは未定です」

との事です。

まあ、物語終盤ではないし、基本1話完結型のシリーズなので、そこまで大きな問題じゃないとは思う。でもなぁ…

それに関して特に公式アナウンスが無い(問い合わせたら教えてくれるっぽいけど)ってのも疑問。さらに言えば、こんなドラマのストーリー内容ですら自粛せざるを得ないの?って思っちゃうんだけども。

今ようやっと24(Twenty Fourね)のシーズン8(最終シーズン)を見始めたんだけど、こっちの方が、モロ放射能なんだけどもw

燃料棒とか何とか、ともかくモロそっち系の話なんだよね。

もし、スパドラが、スタートレック・エンタープライズのこの内容を放送を自粛しなきゃいけないなら、24のこのシリーズ、レンタルを自粛しなきゃいけないんじゃないの?(^^;

別にさ、安易にそのまま放送しろ、とも思わないけど、放送前に注意プロット等を出しておけば良いんじゃないの?

まあ、スパドラ側が「嫌だったら他のチャンネル見てください」とは言い難かったのかもしれないけど、それにしたってこの対応は酷いよなぁ。

そもそも、今まだ「放射能」に関するドラマとかって自粛ムードなの?

放射能がどれだけ危険か、どんなに問題があるか、と言う事がかつて無い程、広く認知された今こそ、そういう内容のドラマを放送しても良い様な気がするけどねぇ。
流石に事故直後に流すのは憚られるだろうけど、事故から2ヶ月近く経過した現在でも、何でもかんでも自粛ってのはどうなんだろう。

ともかく放送自粛で恐らく7月に入っても放送されないだろう第6話が気になってしかたありません。(実際見たら大した事ないのかもしれないけど;)
早く自粛しなくても良い状態になってくれる事を願ってやまない今日このごろです。


タグ:海外ドラマ
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ノルウェイの森を見てきた [cinema]

先日ノルウェイの森を見てきました。

最初に書いて置きますが、原作は読んだことないし、内容も全く知りません。
そういう、いわばニュートラルな状態で「映画だけ先に観た」感想です。(なるべくネタバレ無しになる様に書いてますw)

今回も初日に見れなかったので、望むと望まざるに関わらず各所のレビューを目にしてしまったのだけれども、概して「大批判」か「それなりに良い」と言う意見だった。

まあ、所謂「原作モノ」はどうしても原作と比較されてしまう。マンガと違い小説では視覚的イメージも直接的描写は無いから、各人の違和感は仕方無いと思う。

マンガですら、アニメ化されると声優の吹き替えに違和感を覚えたりするしね。
そう言う意味で、全く原作を知らない立場で見れたのは逆に幸せだったのかもね。

で、個人的には、原作モノにしては良かったんじゃないか、と思えた。

まあ、絶対に原作の方が深く掘り下げているのは当たり前で、映画では描き切れてない事も一杯あると思う。でも、それでも一通りストーリには納得ができる部分が多かったし、何を伝えたいのかも分かりやすかった。
伏線の引き方、回収の仕方、各イメージカットで伝えたい事もほんのり分かる。

各所で「展開が急ぎすぎ」とか「いきなり過ぎて重要な場面を描いてない」と評されてたけど、原作知らない身としては、そんなに唐突過ぎる展開は無かった様に思うなぁ。そもそも原作を知らないから、「描いていない重要な場面」は分からない訳だしねw

まあ、それなりに「観て損のない映画」では無いかと思われ。
映像も凄く美しいし、日本ってこんなに美しい景色あったっけ?と思わせたり。全く世代が違うのに、ノスタルジー溢れる、臭って来る様な時代感とか。雨のシーンも美しく撮れてるし、後半は雪に変わったりとか。原作が良いんだろうけど、「うまいなぁ」と思ってしまった。まあ、色んな所が「小説的」表現だった気がする。物凄く投影というか、代用というか、そういう事に溢れてて、何回も確認しながら見たくなる様な映画だった。

ワタナベの幼稚さとか、直子さんの危うさ・不安定さ。縁さんのすっとんでる感じとか。永沢さんの「どうしようもない俗物」加減とか。人物描写も比較的上手く行ってたんじゃないだろうか。

個人的に印象に残ったのは、縁さん役の水原希子。

大きなサングラスをかけ、食堂?にいるワタナベの後ろからやってきて、ワタナベを見つけ、スタッと座った後、サングラスを外した後の笑顔。
ちょっと只者じゃない!と思ったw
なんだろう、アルカイック・スマイルというか、どうやったらあんな笑顔作れるのか!?って位、怪しくて、美しくて、意味深で。
あの部分を村上春樹氏はどう表現してるのか、そこだけでも原作を読みたくなりました。
台詞回しは素人っぽさ満載だけど、逆にそれが良い味になってて、こういう文学作品にはとても合っていた様に感じた。

後はハツミさん役の初音映莉子。

永沢さんとワタナベと3人で食事するシーンでの、怒りに震える感じ。単純だけどとても良かったです。凛とした雰囲気だったのに、あのシーンでガラリと変わり、その後のタクシー内のシーン。後の悲劇を上手く匂わせてる気が。


肝心のワタナベ役の松山ケンイチ。

まあ、個人的には凄く評価してる役者さんだし、今回も凄く無難にこなしてた様に思う。
けども、原作を知らない僕にとっても「これは多分、各人のワタナベとは違和感ありそうだな」と感じた。
と、言うのは「松山ケンイチ色」とでもいうか、彼の色が強すぎるんだよね。
恐らくマツケンが好きな人は許容できると思う。
でも、好きでも嫌いでもなく、原作が好きな人には許容できないだろうなぁ、と。

ま、前述した通り、僕はマツケン好きなので、すんなり受け入れられたけどね。

あと、直子さん役の菊地凛子にも批判が出てたりするよね。「イメージが違う」とか。

ま、これも僕は原作を読んでないのですんなり受け入れられた。ていうか、あの狂気じみた雰囲気を出せる女優ってそうは居ないんじゃないの。
演技としては凄かったと思うし、あの「目」と、沈んでいく表情は菊地凛子が上手く表現してたのではなかろうか。

兎に角、映像が美しいのと、最後の最後で漸く流れるビートルズのNorwegian Woodが素晴らしいので、映画館で見る事をお薦めします。


ちなみに、今回映画館で見て、一番ムカついたのは・・・

映画が終了し、ジョンの声でNorwegian Woodが流れ出し、色々と余韻に浸ってたのに、隣のアフォカップルが

「○○のシーンが無いとか意外だったよね」
「原作の重要なシーンをあまり描いてないよね」
「むしろ要らないシーンを描いてなかった?」

とか、デカイ声で話し出した事。

話しても良いけど、とりあえず外出てから話せよ!

って思ってしまってw

個人的な楽しみ方なんだけど、それなりに良かった映画はエンディングロールをしっかり味わいながら余韻に浸り、色々と反芻したいんだよね。

それを邪魔されたので、物凄く頭に来ました(^^;


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スタートレックDS9の#85が良かった [cinema]

スタートレック ディープスペース9 シーズン4 第13話「ジェラシー」
(原題「CROSS FIRE」シリーズ通算 #85)

このエピソードは素晴らしかった。傑作ではなかろうか。

第3話「父と子」(原題「THE VISITOR」シリーズ通算 #75)も、中々良くて、レンタルDVDの傑作選みたいなヤツに入ってるが、個人的にはこの13話の方が傑作ではないか、と感じた。

流動体生物でありながら、ベイジョー人であるキラ少佐に心惹かれてしまうオドーの心理描写が見事だった。

初めての恋で、どうしたら良いのか分からず空回りしたり、相手の気持ちを考えずに邪魔をしてしまったり。

それらが全て徒労に終わり、結局他人(シャカール)とデキてしまうキラ少佐。

この世の終わりの様な、初めての失恋。

諸々の心情が上手くオドーの気持ちとして写し取られていた。

初めての恋や失恋、初めて付き合えた時の喜びとか、そういう甘酸っぱい想い、苦い想いがどっと甦ったよw


シャカールと交際できる様になり、素直に喜びの報告をオドーにしてしまうキラ少佐の純真さ故の残酷さ。

オドーに抱きつきながら「あなたに一番に報告できて良かったわ」なんて!!

自分が愛する人が他人と一夜を共にした明くる日、その現場で、抱きつかれてそんな事言われたら、そりゃあオイラなら発狂するなw

ホント、愛は盲目で、それ故に残酷だとも思ったw
まあ、その無邪気さというか、奔放さというか、そう言う部分がキラ少佐っぽいんだけども。

失恋を知り、自室のインテリアを破壊しまくり、茫然自失のオドー。そこへやって来て、無理矢理部屋に入って来たクワークの彼らしい励まし(表面上は皮肉にしか聞こえないのがニクイw)。

対して、多少元気を取り戻したオドーがクワークに言う皮肉(感謝)。

お互いに素直になれない交流が、とても“らしさ”に溢れていた。


スタートレックシリーズはSFに置き換えた風刺が良く含まれてたり、このエピソードの様に、そのまま現代の内容にも置き換えられる様な心情が描写されていたり、とても深い。
だからこそ、このシリーズは好きなんだけども、もう新しいシリーズはドラマ化されないんだろうか。


2011.1.14追記

某所でテキスト起こししてる人が居たので参考にまとめてみた。
http://www.mars.dti.ne.jp/~ateban/ds9/85.html


自暴自棄になって暴れた後、茫然自失のオドーの部屋にクワークがやって来た場面でのやり取り。

クワーク(以下ク):やることまで動物じみてきやがって、クリンゴンのターグか、それともトレランのワニか。今日という今日は堪忍袋の尾が切れた。
オドー(以下オ):・・・
ク:おい大丈夫か。
オ:お前の勝ちだ。
ク:そうか、キラ少佐とシャカールか、本当に惚れていたんだな。正直言ってあんたにこんなところがあるとは驚いたよ。ここまでやるには相当の気持ちがなけりゃな。ブリーンの冬より冷たい奴だと思っていたのに。
オ:私が馬鹿だった。私のような流動体生物などキラ少佐が愛してくれるはずがないのに。
ク:個人的な生活に立ち入るつもりはないが、こういうのはお互いのためにやめようぜ。
オ:次からはやけになってもあまり騒がないようにするよ。
ク:違う、商売の話だ。お前がこんなじゃ、俺は稼げない。ステーションで変わった犯罪が起きるたびに、あんたがどれくらいで逮捕するかの賭けをやっているんだ。すごく人気あるんだぜ。正直キラとあんたが結ばれるかはどうでもいい。あんたさえしゃんとしていればいい。行く道は2つしかない。キラに気持ちを打ち明けるか、きっぱりあきらめて立ち直るかだ。人生でまずやるべきことをしろよ。このままでいいわけないだろう。仕事にも支障があり、俺の儲けにもならない。あんたがこのままだとギャンブルを中止せざるを得ない。
オ:今は何もしたくない。
ク:何言っているんだ、ギャンブルが続いてるのはあんたの実力だぞ。みんなはあんたを必ず犯人を捕まえるヒーローだと思っている。なのに失恋ぐらいで部屋をめちゃくちゃにし、へたり込んでいるようじゃ・・・。あんたがいつまで落ち込んでいるかなんて金を出す奴はいないよ。言いたい事はいった。邪魔して悪かったな。俺の商売を潰さないでくれよ。
オ:変だな。一瞬だがお前が友達のような、そんな気がした。
ク:バーカ。

 

最後の場面でのクワークとのやり取りはこんな感じ。

ク:2階にいるぜ。
オ:誰が。
ク:キラとシャカールだ、ホロスイートで明日ベイジョーへ帰る前のスピーチを練習している。連邦加入の手続き短縮が認められたみたいだ。
オ:どこで聞いた。
ク:風の噂さ。
オ:ホロスイートを盗聴してたんじゃないだろうな。
ク:盗聴したくても盗聴機がないんだからできない。
オ:そうだったな。
ク:今朝あんたの部屋に立ち寄ったよ。音がうるさいので苦情を言いに行ったら、床に防音装置を施す工事をしていた。感動したね。俺のために防音工事なんて嬉しかったよ。
オ:床の補強を頼んだだけだ、防音装置はクルーが気をきかせたんだろう。お前のためなんかに私が3日間、工事の騒音に耐えると思うか。
ク:そうかもな、でもありがとよ。
オ:礼なんかいいんだ。


まあ、物語の設定やら、背景やらをちゃんと理解して、かつ映像と共にこれを見ないと良さは分からないんだけどねw


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そういえば「悪人」と「13人の刺客」は大分前に見てたw [cinema]

「悪人」

深津絵里がモントリオール映画祭で最優秀女優賞を受賞した本作。

まあ、何と言うか、

確かに海外の賞を取りそうな映画だな

と言う感じ。


物語は比較的淡々と進むけど、それぞれの登場人物が内に秘めた心情を上手く描写できてると感じた。

現実に醒めた様な主人公(祐一)の振る舞いや、逆に現実を投げている様な凄まじい割り切りの被害者女性(佳乃)。
変わりたいと願いながらも結局変われず、閉じた空間でしか生きて来なかった女性(光代)。

それぞれが抱えるリビドーが、演じる役者それぞれに上手く表現されてて、ふぅん、って感じだった。

そう、トータルして言えるのは「ふーーーん」って所ですw

感じる事も多少はあるけど、思った程、示唆には富んでないし、抉る様な衝撃や感動も無かった様に思う。
もうちょっと集団心理の恐ろしさ、残忍さを上手く描けてれば良い映画だったんじゃないかな。
その辺が同時期に公開されている「告白」との違いかな。

何だか惜しい映画。最悪でも無いけど最良でもない。映画館で見てもいいけど、DVDで充分な気もする。

確かに演者は良い演技している様に思うし、満島ひかりなんて、意外に演れる女優なんだなぁ、と発見はあった(後日Folder→Folder5と言うユニットでデビューしていた事を知り、さらに驚いたんだけどw)けど、個人的にその他は微妙でした(^^;

結局、この映画で一番印象に残った役者は、柄本明さんや樹木希林さんと言う、素晴らしい役者だと分かりきってる人達だったんだものw

ちなみに件の深津絵里は、事前に最優秀女優賞受賞の報を知ってしまっていたので、ハードル上げ過ぎてしまった故か、「え?いつもの深津絵里じゃん」って感じだった;;;
素晴らしいけど、他の作品と比べると、別にそこまで彼女の演技が良かったのかどうかは疑問。逆に言えばいつも通りって事で。


李監督、フラガールは良かったんだけどなぁ・・・

 


「13人の刺客」

これはもう普通の時代劇だね。
思った以上に、「ただの時代劇」だった。

ただ、それが悪い訳じゃなくて、そう言う割り切りにも似た思い切りの良さが、良かったと思う。

各種予告編やCM等で垣間見えた、稲垣吾郎の悪役っぷりが見たくて劇場に足を運んだんだけど、若干肩透かしな部分もあるにせよ、期待に違わぬ怪演だった。

こういう筋立てだと、悪役が立たないと物語として面白くないんだけど、その極悪非道っぷりと、稲垣吾郎の正統派二枚目とも言える端正な顔立ちとの対比が面白かった。
欲を言えば、もうちょっと抑揚を抑えてくれると、より「恐ろしさ」が出た気がするんだけども。
個人的には、そんなに台詞が無い方が良かったんじゃないかと思う。

恐らくそれは稲垣吾郎と言う人物の良さでもあるんだろうけど、彼が抑揚を付けて話すと、なんだかギャグっぽい感じがしてしまって。
それに伴い滲み出る「そんなに悪いヤツじゃないんだよ」的な雰囲気が、若干役としての色を薄めてしまった感がある。

物語はまあ、普遍的な内容というか、ありきたりではある。
折角護衛を分断したのに、結局全員斬るハメになるとか、一斉に飛び掛れば良いのに殺陣の礼を守って順番に大上段で斬りかかる護衛とか、突っ込み所は満載だしねw

ただ、出演している役者陣が素晴らしいので、それらの演じ合い、掛け合いは見ていて面白い。

特に、それまで漫然と過ごして来た浪人役?の山田孝之が、初めて人を切った後、それ以後の「目」が素晴らしかった。彼はやはり良い目をするなぁ、と関心して見ました。

後は、島田が任を受けるキッカケとなるシーンでの役所広司さんの表情の移り変わりも良かった。

倉永役の松方弘樹さんは殺陣が上手すぎて笑ったけどw。
何だか「あれ?これ遠山の金さんだっけ?」とか思っちゃった(^^;


対して、演出面では残念な部分もあった。

クライマックスで、色々な物の対比として「厠」に首が転がるシーンがある。
ただその大事なシーンのちょっと前からカメラアングルが厠の方に向いてるんだよね。
なんつーかそこは、厠付近だけど厠とは逆アングルのカメラで切られる→首が切られる→カメラアングルが変わると首は厠に転がっている って方が良かった気がする。
だって、切られるのは分かってるから、厠が意味あり気に映った瞬間、
「あーこれを対比に使って、最終的にここに首が転がるんだな」
と分かってしまうから。

後は、伊勢谷友介演じる山の民が女を貪った後のシーンとかね。
笑いを狙ったのか、原作を忠実にトレースしてるのかは知らないが、どうしてこのシーンが必要なのか良く分からなかった。てか、不快だった。


あと演出では無いだろうけど、気になった点が。

斉韶一向が落合宿に到着した際に、警戒の為、半兵衛が一人偵察に出て、異常なしを確認し斉韶の元に戻るシーン。
ちょっと稲垣吾郎が馬を御しきれてなく、勢い良く戻って来る半兵衛の馬に怯えて、騎乗馬が横を向いたり若干逃げる素振りを見せていた。
仮にも藩主であり、天下の大将軍の弟である斉韶が馬を御せ無いのはちょっとオカシイし、そんな馬に藩主が乗る事自体オカシイ気がした。
あそこはちょっとカットして、もうちょっと堂々と凛とした状態で待ってて欲しかったなぁ。なんか稲垣吾郎もちょっと慌ててる風だったしね(^^;


まあともかく、総じて「男臭い映画」でした。何となく三池監督っぽいなぁ、と思ってしまったり;

ていうか、これをヴェネツィア国際映画祭に出した意図が良く分からない。
これ、海外の人に受けるのか?w
(まさか最後の大殺陣シーンだけで行けると思ってた訳じゃないよね?)

個人的にはこの映画からは何も「深い部分」のテーマらしき物は感じなかった。
「悪は必ず滅びる」とか、その程度なのか?(^^;

 

この2作品は事前に期待したより若干下回ってたかな。残念。


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